レッスンが始まって2週間立ったある日
龍雅さんに呼ばれた
「失礼します」
私は今までの成果を見せるように龍雅さんの元へ行った
今思えばそれは誰かに私と言う存在を認めてほしかっただけだと思う
部屋に入ると龍雅さんは私をじっと見ていた
その視線に耐える私
龍雅さんの鋭い眼差し
「未依。なぜ笑わない」
突然聞かれた事だった
とくに意識しなかった笑顔
愛想笑いぐらいなら出来る私はニコリと微笑んだ