「未依。お前は財閥の娘だったな?じゃあ社交界に出たことあるな?」
夜の食事が終わった後龍雅さんに聞かれた。
「ないです。ずっと断り続けていましたから。」
「はぁっ!?仮にも財閥の娘が…。いや…今からでもいけるな…」
「?」
「未依。1か月後がお前の社交界デビューの日だ。」
「ええっ!?」
「お前を俺の恋人として紹介する。1か月の間で最高のレディーになれ。俺の隣にいても恥ずかしくない女になれ。」
私はここで住ましていただいている身。
断るわけにはいかない。
「分かりました。あなたの隣にいても恥ずかしくない女になります。」
「いい返事だ。」