「ありがとうございました…。」
小さくつぶやいて
起こさないようにそっとベッドをでた。
「どこ行くの。」
起きてたんだ…。
「看病してくれてありがとうございました。」
「今からどうすんの。」
「家へ帰ります。」
「その顔で?」
「…はい。」
「どうした?その顔。場合によっちゃあ警察に…」
「ありがとうございました。」
警察沙汰はだめ…。
男の人の話をさえぎって走った。