こんな時……


輝ならなんて言うのかな?


諦めちゃダメ?
それとも、少し休んだら?
それとも、一緒にいる?


"一緒に"


「だめ…………」


戻ってきて?
わたしがお人形になっちゃう前に……。
でも、待ってるだけでいいのかな?
このままでいいのかな?
やっぱり、探しに行った方が……?


そう思った私の足は、前みたいに力強くうごくようになっていた。


「わたし、いける?」


私は急いで服を着替えた。
そして、扉を開いた。


久しぶりに部屋の外へ出た。
これから、外に出るんだ。


私は外に出るための扉を開く。
そこで気づいた。


「今、夜だ」


でも、私は構わず屋敷の門をくぐった。


持ち物はお金とか……そういったものだけ。


「私は、一人でもちゃんと出来るんだから!」


待ってて!
輝のところへ今からいくから。
きっと、ビックリするくらいに強くなって、私は行くんだから!
待っててね、私の……


大好きな輝!!