プラネッツワールド☆〜惑星たちのどたばた茶番劇〜

それじゃあ…地球で認めてもらえてないってことは、地球の衛星である月にだって認められてないってことでしょう。それじゃあ、ダメなのよ」
そして、おもいきり嘆く。。海王星を初めとして、その場の全員が口をぽかんと開けることになった。
「あの、意味がぜんぜん分らない」
海王星は突然の彼女の告白に呆気に取られた。なぜ、月が出てくるのか?彼の頭の中をハテナが回る。
「あんた、二部過ぎよ…」
と、冥王星。
「そうそう!」
と、今まで離れたところにいた天王星も、その輪の中に入った。
「冥王星、あなた彼に恋してるのね?」
恋バナおまかせな天王星は見事彼女の悩みを見抜いた。
「月君のこと、好きなんでしょう?」
「な、何よ、からかいにきたの?」
微笑む天王星に対して、冥王星は冷えた眼差しを送る。その間では、海王星が、女の領域から完全に追い出され、どうでもいいような目でとりあえず見守っていた。
「違うわよ。ねえ、もっと詳しく話してみなさいよ、冥王星。私はあなたの見方よ」
と、天王星は優しく彼女に言う。しばし、沈黙があり、ようやく彼女は口をきいた。