プラネッツワールド☆〜惑星たちのどたばた茶番劇〜

「だって、地球で私がプラネッツから外れたってことは、その衛星である月だって、そう伝わっているはずでしょう。そうなったら、もう私のことは見てくれないんじゃなくて…。ただでさえ遠距離恋愛なのに、これじゃあ私…」
「えー、あなた、あんな無口男が好みなの？」
改めて事情を聞き終えた天王星は、まず最初におもいっきり驚いた。
「まあ、火星君よりは増しだと思うけど…」
が、彼女の真剣な眼差しに気が付き、遅れて一言付け加えたが、遅かった。
「う、うるさいわよ、天王星！　いいでしょう、静かで清楚じゃない。あんなうるさい火星とは大違いだわ。とにかく、私は月が好きなの…」
「大丈夫、解決策はあるわ。今度の太陽のバースデーに出席して。あれは衛星も出るから、そこで思い切って告白するのよ、ね」
「だって、私は…」
再び彼女はふてくされた。が、そんな彼女に天王星はあきらめずこう告げる。
「そんなんだからダメなの。自身持ちなさいよ、あなた、いい女なんだから。あ、
でも、私以下だけど」
「うるさーい、私以上の女なんかこの銀河にいないんだからね、天王星」
「はは、それでこそ冥王星よ。つねに自信かでなければね」