『ヒカル…嫉妬は恋愛のスパイスの1つだよ?』 うん…分かってる! だから離してっ! 『キスする時は目を瞑るんだよ?』 アタシだってそんぐらいは知ってらぁ! 「兄ちゃん、目を瞑って兄妹だったという現実から目を背けてキスしようとするのは止めてっ!」 兄ちゃんの得意の流され技に乗ってたまるか、現実は目の前にあるんだよ! その時… アルカイックスマイルでどこか遠くに意識を飛ばしかけていた兄が目をクワッと開いた。