「兄ちゃん…ソレ誰に言われたの?」 『ん?母さん』 やっぱり…! 思いっきし入れ知恵じゃねーか! こんなホンワカフワフワな兄ちゃんが、いきなりそんな事を言い出すのはおかしいと思っていた。 となれば、母からの入れ知恵に違いないとヒカルは思った。 『だから今日から兄ちゃんって呼ぶのは止めなさい』 別にいいんだけどさ… 「じゃ…何て呼べばいいの?」 『ヒカルの好きに呼んでいいぞ』 ちょっと恥ずかしそうに返事を返すと、いつものようにホンワカフワフワ微笑む兄。