入籍から一週間経って、兄ちゃんはますます結婚という事実に順応しているようだった。 というか、ただ何も考えてないだけなのかもしれない。 とりあえず流されるというその場凌ぎの処世術を未だに実行しているだけなのかもしれない。 今朝もまた、兄ちゃんの運転するPeugeot(プジョー)に乗って、同じ会社に出勤する。 そう… 何てったってアタシ達は同じ会社で働いている。 あのブッ飛んだ両親のこさえた会社で。 人というものは、何かが欠けていても、何かが秀でているという事でバランスを取れるらしい。