『これから一緒にお風呂に入ってちゃんと確認しなさい!』



だけど、そう言う兄ちゃんのセクハラジジイ発言には相変わらず慣れていなかった。



「マチャアキ!ふざけてるとオマエの大根さん収穫すんぞ!」



調子に乗った兄ちゃんは叱るに限る。



途端にシュンとした兄ちゃんは、



『ごめんヒカル…浮かれて兄ちゃん調子に乗りすぎたな。


嫌っちゃやーよ』



最後にふざけた一言を言い残して、飄々と一人お風呂場に消えて行った。



まぁ、そんなフザけた兄ちゃんも嫌いじゃない。



今日も兄ちゃんと他愛のない話をしながら寝よう。



こんな何気ない普通の日々が、



普通じゃない我が家にとってはとても大切で、



宝物のように輝いて見えるから、



そんな小さな幸せに気づく事が出来るなら、



普通じゃない親に育てられるのも案外悪くはないのかもしれない。