『ヒカル!兄ちゃんのは人参さんじゃなくて大根さんだぞ!』



そう力説する兄に、


太さとか長さは関係無いと心の底から思った。



「サイズの問題じゃないんだけど…」



そんな事よりも、このセクハラオヤジ的下ネタの方がよっぽど耐えられそうにない。



『いいや良くない、全然良くないぞ!ソコは男として譲れない所なんだ!』



兄ちゃんの男としてのプライドは、かなりみみっちかった。



まぁ…しかし男のプライドにはかかせない事なんだろう。
ならば致し方あるまい。



「分かったよ、じゃあ大根さんで良いよ」



ヒカルはちょっとだけ大人になっていた。
時には兄ちゃんに合わせてあげるという技もしっかり身につけていた。