キョリの奏でる物語

「実はゆきに会いに行く途中だったんだ。

今さら逢ってもらえないかもって思ったけど、どうしても逢いたくて。


それに去年約束したもんな。


来年のイブも一緒に過ごそうって。」



こうちゃんと私の指に変わらずある指輪が光る。

二人を祝福するかのように…――