キョリの奏でる物語

こうちゃんは私に指輪をくれた。

こうちゃんとのペアリングだ。


小さい頃から憧れていた恋人の証に私は涙が止まらなかった。



「来年はお互い遠い大学に行くだろ??

それでも心はいつでも一緒にいれるようにさ…。」


私は指輪をぎゅっと握った。


どんな武器を身につけるよりも、この小さな輝きで私は強くなれる。


「来年のイブも必ず一緒に過ごそうな。」


「うん!!約束だよ!!」