「ちょっ!! あなた何を……」 「俺のこと、バカにしやがって。ちょっと勉強ができるからって俺のことをバカにしてるんだろ!」 「ちがっ……」 「俺がわかんねー言葉羅列しやがって! このやろう。死ね!! 殺してやる」 もう一発飛んできそうになったが、間一髪でその拳を俺は避けた。 「そもそも、こいつ本当に俺の子なのか? 全然似てねーじゃねーか」 男は女に蹴りを入れる。 それはおもったより大きな力で、女は壁まで飛んだ。 大きな音が響く。 「塾、行ってくるから……」