「おまえ、バイク好きなんだろ。機械科に行けばいいじゃないか」 「何言ってんだよー。それじゃ、豆腐からお菓子作ったりさー。研究できねーじゃん? この店デカくしてーし」 親父は眉を寄せる。 なんでだ。 さっきは喜んでたろ。 「あのな……。例の『チェンジ法』もだが……」 親父は言いたくない言葉をいうように、言葉を濁す。 「この年代というは親からの自立をはかる頃だ。だからこそ、この法律もあるんだろ?」 「そなの?」 よく知らねー。