「なあ、ヒロキ?」 「ん?」 「みんなの家はどうなんだろうな」 「玉ちゃんは誰かに聞いた?」 玉ちゃんは「あいつには聞いたけど~」と言いながら、指折り数えていた。 結構聞いてんな、おい。 やっぱみんな、他の人がどうなのか気になるんだな。 「この学校でも、親をチェンジして良いとこの子になった先輩が結構いるじゃん?」 玉ちゃんは6個目のパンを開けようとしている。 クリームパンばっか、よくそんな食べられるよな。 まあ、確かに安いけど。 うちの購買じゃ、一番。