「気分が悪いので…保健室行ってきます」


 准斗は胸を押さえ…苦しそう…。


 「そうか…わかった」


 古文担当の後藤先生は一言。


 いつものことだった。


 准斗は私と視線を合わせる。

 
 「大丈夫?」


 私は口パクで准斗に話しかける。