『華龍』は関東の四神の一つ『青龍』の族に潰された。


総長の通り名は『紅揚羽』…私と同じ女だった。


噂では…彼女は…『紅組』の組長の娘らしい。


紬田さんも『紅組』…運命と言うしかないこの因果。


私を拾ったくれたのが…『黒龍』だ。


 どこまでも付き纏う…龍の文字……。総長のトーヤは…15歳…中学生だった。
 中学生にしては170センチの背丈、顔つきは美形。私を見る瞳は年下と思えない
程…落ち着き大人びていた。


『黒龍』は見ず知らずの私を幹部として受け入れてくれた。