「ボクは逃げない!!!」 「……撃てるもんなら撃ってみろ!!坊主」 俺は紫紺の瞳で挑発する楼明を睨み据えた。 「いい目をしている……」 楼明は隣に居た…手下に母様を引き渡す。 「母様!!!?」 俺が気を取られた隙に…楼明は発砲!! 俺は…慌てて、避けたが…銃弾は…俺の右腕をかすめた。 俺はそのまま小さな体を地面に横たえる。 俺は左手で傷を負った…右手を押さえる。 紅蓮の炎のように血が…俺の掌が染めていた。 激痛に耐えながらも…俺は必死の思いで立ち上がろうと体を起こす。