俺たちの住む村は同じ四龍の『黒龍』に襲われた。


 火を放たれて俺たちの家は紅蓮の炎に焼き尽くされる。



 父は一人の男に殺された。



 名前は蔀楼明……。


 ヤツは母の腕を掴んでいた。


 「母様をは、離せ!!!」



 俺はヤツに怯むことなく、銃口を突きつける。
 父様の敵を討つ為。母様を救う為に…。



 「……坊主…俺を殺すのか??面白いじゃないか!!」



 「紫桜…私のことはいいから…逃げなさい!!!!」


 母様は俺の身を按じて…割れんばかりに声を張り上げる。