俺は『黒龍』のドンとなった。 17歳の俺に跪く男たち…俺はその列の間を通って、葉月とともに外を出る。 「……いってらしゃいませ」 俺を見送る一人の女。彼女は…この香港でまだ自分の想いを伝えてない片思いの 男の帰りを待っていた。 「ちゃんと…お前の待ち人を連れて来てやるよ~お杏」 彼女は…『桜鬼』だった。 不夜城の売春宿に売られるはずだった彼女を紫岐が救った。