思った以上に紫岐の怪我は…深かった。 手術は5時間半に及んだ。透兄貴や芳兄貴の血を輸血。 紫岐が麻酔から目を覚ましたのは2日後…。 私は自分を護ってくれた紫岐から片時の離れることが出来なかった。 自分の命を顧みず…紫岐は私を庇った。 「佐波さま…。ずっとそばに…付いてくれていたのですか?」 「…そうだよ」 「…ありがとう……ございます」