「どうして?」


 「べ、別に…意味は…あ、ありません…」


 紫岐がテレると言葉が詰まることに気付いた。



 「ナニ??好きな女が好きな花とか??」


 「……べ、別に……んなことは…」


 「そうなのか~」


 トーヤと同じ顔だけど…本当に性格は全く違う紫岐。



 「……」



 私はふと『桜鬼』を思い出す……。