葉月はベットに腰を下ろした。
「俺も楼明もそれはわかっていた。だから…俺は日本に旅立った。会うのは10年
ぶりです…月日は残酷ですね…。あんなにゲンキだった江徳さまも…。あまり俺も
争いは好んでいない。同じ血族同士…仲良く出来ればいいのにと思っています。純粋
に『黒龍』の血を持つ人間は度重なる抗争で命を失いました」
「……」
「コレから先…争いが起こらないとことを願い…『白龍』を滅ぼし、『蒼龍』を
滅ぼした。『黒龍』と『紅龍』で新たな…道を模索したいのです。それが江徳さまの
願いだと楼明は言っておりました」
「……」
葉月はベットから立って俺に跪く。
「微力ながら俺もあなたに力添え致します。トーヤさま…」
「葉月……!?」
