嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~

 悪びれた様子はなく…飄々とした態度の紫岐。


「…だ、大丈夫??譲兄貴」


私もお母さんも譲兄貴の元に駆け寄る。


「……くそっ!」


譲兄貴は額に汗を滲ませて激痛に耐えていた。


「きさま!!!?」


お父さんが床の間のに飾っていた日本刀の柄を掴む。


「お、お父さん!!!?」


お父さんは日本刀を抜いた。銀色の刃がキラリと輝く。


脅しだと思いながらもお父さんは刃の先を紫岐の鼻先に向ける。


紫岐の鼻先にあたりそうな微妙な距離。