お父さんは兄貴たちを呼びつけた。



 「「「お前!!!!?」」」



 3人の兄貴たちはトーヤの姿に目を皿にする。



 「お前ら…こいつとタイマン勝負しろ!三人ともこいつに負ければ…佐波はあいつに
渡す!!」



 「「「はぁああああ~~!!!?」」」




 3人にして声を揃えて、疑心暗鬼にお父さんを見つめる。



 「……これからの『紅組』の繁栄を考えるなら…『黒龍』と手を結ぶことは…マイナス
ではない…。でも…大切な一人娘を…任せることの出来る男か…俺は見てみたい」