「見つかったようです…」 バックミラーに映るのは大慌ての組員たち。 「……」 紫岐は急いで、リムジンを急発車。 猛スピードで直線道路を突き進んでゆく。 「……で、ガッコはどこです?道教えてください…」 「道と言われても……」 「…エスケープします?」 「……いいけど」 ガッコに行っても…苑もトーヤも居ない私にはガッコは退屈な場所。 紫岐は住宅街を出て、国道に出た。