俺は…葉月に拉致られ…依吏とシバの監視のもと何処かの部屋に閉じ込められていた。


 俺の手足には手錠を掛けられ、自由を奪われていた。


 ベットに横たわり…俺はソファーに座る依吏とシバを見つめる。


 「俺をマフィアのドンにするクセに随分な仕打だな…」


 ケータイも奪われて…佐波にも連絡が取れなかった。


 「…トーヤさんが…佐波さんを連れて来るのを断るからですよ~」


 シバがいつもの屈託のない笑顔で返す。


 「……」


 俺が佐波を連れて来るのを拒んだことから…始まった。