「よせ…」 透兄貴は私を詰る譲兄貴から守ってくれようと口を挟む。 「透お前は黙れ!!俺たちにだってキケンが及ぶかもしれないんだぞ!!」 「……何をそんなに揉めている?」 襖を開けて、お父さんが入って来た。 「親父…ちとヤバイことになっている…」 譲兄貴がお父さんの肩を抱いて、自室から出て行った。 残された私たちは…沈黙。 芳兄貴も透兄貴にガンを飛ばしながら出て行った。