約束の場所はこの公園。 時刻は夜の10時。 すっかり闇に包まれた静かな公園に私は紅の特攻服をきて再び、現れた。 「……」 茂みに囲まれた芝生の上でトーヤが待っていた。 「おせぇ~ぞ~。尻尾を捲いて逃げたかと思った…」 「私は絶対、敵に背中は見せないオンナだ!」 「そっ」 どこまでも私の神経を逆撫でして、ムカつかせる男。