「……俺…すぐに病院に行かないと…」


 「私には苑が居るから…大丈夫」


 一人で心細いが…私は…祐斗を安心させるために笑顔を繕う。


 「悪い…佐波」


 祐斗は迷わず…駆け出した。


 私の頼りなげな胸で苑は泣きじゃくる。



 瑠以の差し金で…苑は私の身代わりに…あの少年たちにレイプされた。


 苑は私の犠牲で心に身体に傷を負わされた。