人前では准斗かトーヤ、二人の時は祐斗と呼んだ。



 「……」


 苑が昼休み…私を人気のない屋上に呼び出す。


 そして、何言いたそうだけど…口の中をモグモグさせて、言葉を噛み砕く。


 「苑…何か私に言いたいことあるんでしょ?」


 「……私…佐波の秘密…知ってしまったの…」


 辺りを見渡し人が居ないことを確かめ、私の耳元で囁く。


 「家が極道だって…透さんから聞いた…」


 と、透さんってぇ~!!!?