戸惑いがちに俺の瞳を見つめ返す佐波。 限りなく…俺は今…お前を求めている佐波。 瑠以じゃあない…。 俺を…顔ではなく…中身を見てくれたのは佐波だけだ…。 俺は亡霊だけど…確かに生きている。 全身に血が廻り。 体に温みを感じて、 言葉を話すことが出来る。 そして…佐波を求める欲望に滾る体が俺の生きる証。 俺の激しい愛が…まるで天に昇る龍のように螺旋状に…闇の空に高く舞い上がる。