私は…戸惑いながらもトーヤのバイクのバックシートに乗っていた。



「……ど、どこに行くの??」


「……海岸沿いにあるウチの別荘」


「!!?」


「……」


私たちは夜の闇を駆け抜ける。



「俺もお前が初恋の女だ」


信号待ち…トーヤの少しテレくさそうな声が前から聞こえてきた。



「女はたくさん抱いてるけど…心から欲しいと思った女はお前だけだ…」



青信号になったとたん…再び…バイクは走り出す。