「行きましょうか?」


依吏さんは私の腕を掴む。


「え、え、あ…!?私は…また…今度で……」



「トーヤさんの連れている女には興味ないんですか?」


屋上を後にして暗い階段を降りる。


私たちの足音が…階段に響く。


「……」


依吏さんが…溜まり場に私を引き込む。


「トーヤさんに用があるそうです…『青龍』の『紅揚羽』です」


私の事知らない…下っ端連中が騒然とする。


私に向けられた視線がスゴイ…殺気を醸し出す。