「気に入ったならよかったな」


「うん」


そこであたしはさっき見た林を思い出した。
思い出したっていうより、何故か記憶に引っ掛かって消えてくれなかった。


「そう言えば、パパ」


「ん?」


「さっき立ち入り禁止のフェンスを見たんだけどね」


「なんだ?危ない場所に行ったのか?」