部屋に入ると、到着したばかりのリビングのテーブルの上に、お蕎麦を並べているパパの姿があった。


「おかえり。少し早いが夕ご飯にしようか」


パパのその声に、あたしはテーブルに腰を下ろした。


「どうだった、探索は?」


「楽しかった!この街気に入ったよ!」


お蕎麦を食べながら笑顔で言う。


そんなあたしにパパは穏やかな笑みを浮かべた。