……何時間、そうしていたかわからない。 やがてぼくは、涙も枯れたうつろな目を上げて、壁のクリップボードを見た。 そこには、エリック・クラプトンの歌詞があった。 それは、ぼくがアズミに歌ってあげるはずの、あの曲だった。 ”Tears in Heaven”… 「ぼくは強くなくてはならない、 このまま生き続けなければならない。 ぼくは天国にいられる男じゃないから」 その紙は、まるでなにかの暗示のようにぶら下がっていた。 神さま、 これはアズミからのメッセージでしょうか?