「子どもが、二人でいけないことする話」

――なんていいかげんな答えなんだ。

「なにそれ…」


「最後は、女の子と男の子は
離ればなれになるんだよ」


「えぇ?」
と彼女は予想外のびっくりを見せた。


「悪いことしたんだから、
しょうがないよね」
ぼくは、あまり考えずにそう言った。


「そっかぁ…、」


「え?」


「それで、わたしも……」


彼女は、クリーム色のコートをひるがえして
ドアの外へ出て行った。


いったい、なんだっていうんだ?