「俺は、佐東 桐夜(さとうきりや)。

 久那紫学園三年。
 よろしくね。」

「で、俺が清水 祐志(しみずゆうし)。
 
 同じく、久那紫の二年。」

ご丁寧に挨拶してくれたので
私も慌てて自己紹介をした。


「えっと、瑞野 美音です。

 今日は突然おじゃましてすいません。」


私の心配とはよそに、優しい言葉が
返ってきた。


「心配いらないよ。よくあることだし。

 それに、俺が無理に連れてきただけだから。」

ねっと笑ってくれた。


「なぁ、俺の自己紹介ってさ…。

 さっきのなの?」

「うん?あれだけじゃ不満?」