いつも隣にイケメン君

梓とは反対の方の隣から、
何やら嫌~な空気が流れてきた。
ウザい…。
「寿・花・ちゃん♪なーにラブラブしちゃってんの~?」
志津…。
ニヤついてる顔がキモいよ。
とは、口が裂けても言えない…。
殺されるからね。
「してないから。志津がすれば?」
私はそう言って、志津を睨んだ。
「まぁまぁ私のことは置いといて。」
置いとけねーよ!
何のために今来てるんだよ!
あんたの恋路のためだよ!
「寿花ちゃんさぁ。梓くんのこと、どうなの?」
「どうなのって、何が?」
「もう!とぼけちゃってー!好きか嫌いか、だよ!」
志津は私の背中をビシバシと叩きながら言った。
うん、痛いです…。
でも、好きか嫌いかって言われたら……
「嫌いじゃないし、好きなのかな…?」