いつも隣にイケメン君

ドアを開けると、春の風が私を包み、
スカートをふわりと揺らした。
って、は?!
家の前にいるし!
先に出て行ったと思われていたあいつは、家の前で腕を組んで立っていた。
「遅い。」
はい?
何がですか?
「待ってたんだよ。」
な、なんで?
そんなに私と行きたかったの?
ちょ、ちょっと照れるじゃん…。
「学校までの行き方、わかんねーし。」
そっちかい!
なんか期待しちゃったじゃん!
「あ、もしかして、俺がお前と行きたいんだって思ってた?」
うぐっ…
図星だ…
恥ずかしい…
「それ、本音。さっきのは建て前。」
え?
それって…どういう……
「ブッサイクな顔してんじゃねーよ。さっさと行くぞ。」
ブッ、ブサイクって失礼な!
「ちょっと!ブサイクは失礼すぎる!」
「嘘だっつの。寝顔はかわいかった。」
……ッムキーーーー!!
「変態!」
「なんとでも言えば?」