高そうなティーカップを机に置いて あたしは飴玉男に視線を向けた そしてストロベリーの香りがあたしの鼻をかすめる 「それ、ストロベリー?」 「うん!」 そう言う飴玉男の部屋は 小学校の体育館みたいにだだっ広くて 真っ白な家具で統一されていた 戸棚の上の小さな瓶に飴玉がいっぱいしきつまってる 丸い丸いピンク色したイチゴの飴玉 それを見てあたしは再び口を開いた 「あんた、本当イチゴ好きだね。」 「うん、大好き!」 電源の入ってない大きなテレビに あたしと飴玉男が映ってる