「今日、桃ちゃんのクラスに転校して来た子。」 ポケットからピンクの飴玉を一つ取り出し それを口に含みながらあたしにこう告げた 「携帯番号聞かれたんだけど!」 「へッ!?」 ドサっと音を立てて 再び地面に転がったカバン ちょっと…… ちょっと待ったぁぁぁあぁ!! 何その展開!!! 9月の空に カラスが情けなく鳴いた まだ少しだけ明るい太陽の下 あたしは開いた口が塞がらない 橘 杏華 新学期早々 転校して来た女の子 ライバル出現 前途多難です……