注文を終え 他愛ない話をしながらあたし達は時間を潰す ありふれた毎日で でも隣には飴玉男が居てくれて あたしは幸せだと思った 今までどんな男と付き合っても 大して楽しくなんかないのに笑って 好きでもないのに体を重ねてた だから罰が当たったのかもしれない 「あれ?桃?」 聞き覚えのあるその声に あたしはお店の入り口に視線を向けた 「やっぱ桃じゃん。久しぶり!」 な、何で……… ついこの間まで付き合ってた元カレ あたしを呼んだ張本人だった