『冷たい・・・寒い・・・』


――独り・・・暗い牢獄の中・・・


『私は・・・――。。ヤッテイナイ・・・』

『証拠がそろっているんだ。証人だっているぞ?!お前がやったんだろう!』

『チガウ・・・私じゃない・・・違うのに―――・・・!!』




―――攻められるの・・・“お前がやった”・・と・・・


『違う・・・違うの・・・・!!』





―――大好きなあの人も私を疑いの眼でみていた・・・




・・・そして・・告げられた言葉は・・・




『サヨナラ・・・』











「いやぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」




ベッドから跳ね上がった。

肩が上下する。





呼吸を整えながらグラスに水を注いだ。



・・・ゴクッ



喉を潤して、冷静になる。時計を見るとまだ午前2時。




「・・・どうして・・・・」




“あの夢”を見るのはいつもクリスマス・・・。



今年こそは



今年こそは幸せに・・・・








「もう、考えないでおこう・・・」



ほら、もう少し寝てれば朝になる・・・



今日は李兎とコンサートにいくんでしょう?





自分にそう言い聞かせてベッドに入る。






“あの夢”は・・・





私の・・・・









「・・・寝よっ」



私は再び眠りに入った。