Mikuさんまだかなぁ?

チョット早くきすぎたかなぁ?

俺はどうやらはりきりすぎて早く来てしまったようだ。

時計の針はまだ、9時45分を指してしなかった。

翔太と真にメールで知らせとこかな

〔昨日、変なおっさんの会社から合格の連絡が来て

俺、マネージャなれたわ(笑)

それだけ連絡しとくわ!ありがとうな!〕

文字を打ち終え一斉送信した瞬間、俺の携帯の着信音が鳴った。

「もしもし慶介?!」

オカンからだった。

どうせ仕事のことだ。

ちょうど良かった。

「あっ、もしもしオカン?

俺、仕事OKやったわ

この前言ってたやつ」

あの有名会社ではないけど仕事は同じやし

“この前言ってたやつ”でいいやんなぁ・・・。

「やっと見つけたんか! じゃぁ、東京ずっとおるやな?たまには帰っておいでや」

「有名人マネージャーやからいつ帰れるか分からんケドな」

俺はチョット自慢するかのように言った。

「有名人マネージャー?! アンタそんなんできるん?!」

「大丈夫やって! 車の免許だって持ってるし」

「車の免許?! アンタもしかしてお父さんの車持っていてないやろうなぁ?」

やばっ! 車の免許取ったこととオトン車借りたこと言ってなかったこと忘れてたっ

「車借りてる・・・。」

「なんでそんな勝手なことすんの?」

「誰も乗れへんやん」

オトンは去年他界している。