「あら、誰かが使っちゃったわね」

隣には自称神様のイッチー。


「ここは、なんだ……?」

あ、僕は今、夢を見ているんだ。

だから、ほっぺたをつねれば痛い痛い痛い!

「何するんだよ」

「あなたが手伝わないから、誰かが私のスケジュール帳に変なこと書き込んじゃったじゃない」

「僕のせいじゃないと思うけど」

そもそも、なくしたイッチーが悪いと思う。

「ね、ファンタジーが好きな人って、知らない?」

「いっぱいいると思うよ。まずはそこの魔女さんに聞いてみたら?それでファンタジーが嫌いだって言ったら笑うけど」

とりあえず、イッチーと一緒にいてこうなったんだから、離れよう。

そうすれば、なんとか元の世界に帰る方法が見つかるかもしれない。

「どこ行くの?」

「イッチーが行く方とは反対へ旅立とうかなと思いまして」

イッチーはため息をついた!

僕に5のダメージ!

僕はにげるを使った!

駄目だ!回り込まれてしまった!

イッチー、叫ぶ!

僕、耳せんを使った!

イッチー、キレる!

僕、にげるを使った!

イッチー、追いかける!

僕、走る!

イッチー、追いかける!