手伝ったら、僕にメリットはあるのか?

ない気がする。

それに、僕は非日常が嫌いだ。

こんな頭のイカれた女についていったら、絶対に後悔する。

「あなた、何かメリットを求めてるような顔ね……仕方ない、お金あげるから、買ってきなさい」

それ、僕が渡した金です。

ちょっと心に残るものがあるけど無視して、それを遠慮なく受け取った。

まぁ、僕のお金だから遠慮も糞もないんだけどね。あはは。

「……ふふふ、受け取ったわね!」

「え?」

頭はおかしいと思ってたけど、ここまでだったなんて!

「これで、私はあなたを雇ったことになるわよね。そういうわけで、早くスケジュール帳を探しに行きましょ」

僕は一体、どこで道を間違えてしまったんだ……!