「あらあら、お勉強熱心なのね。処理方法は簡単♪しゃもじみたいな形をしたやつをひねればいいのよ。あれ、便利よ」
「それ、もう神の仕事じゃないですよね」
「何を言ってるの!神様、チョー心外!」
「で、ほんとのところは?」
「この世界の全てを統一する神」
市村さんは、ユーモア溢れる人だなぁ。
まさか、僕よりひねくれた人間がいるとは思わなかった。
「仮にその話が本当だとして、神様は僕に何を頼みたいんですか」
「私のスケジュール帳を探してほしいの」
「1000円札、もうあげちゃいますから、買ってきてください」
「ちょっと待ちなさいよ。これじゃあ、私が頭おかしいみたいじゃない」
それでおかしくないと思えるほうがおかしい。
「そのスケジュール帳は、ただのスケジュール帳じゃないのよ!?」

